今回のテーマは、土地購入時の注意点地盤編です
どうも、注文住宅研究員のたくです。
今回は、土地購入の際によく話題に上がる地盤について話していきたいと思います。
地盤とは地面のことなのですが、注文住宅における地盤は、表面だけの話ではなく、見えている地面ではない、地中のことを指しています。
この地中の頑丈な部分で、上の家を支えているのです。一番大事な基礎部分といったところでしょうか。
家の基礎とか構造よりも大事な部分となります。なぜなら、その上に建つ家がどれだけ性能が良く頑丈であったとしても、それを支える地盤が柔らかかったら、家が傾いたり地盤沈下に陥ったりしてしまうからです。
そのため、今回は大事な地盤について知っておいた方が良いことを伝えていきたいと思います。
地盤の強さは過去を知ることで、推測が可能となる。
地盤の強さは、そこの土地が昔池や湖だったのか、それとも山だったのかを知ることによって、大体推測できるとされています。
池や湖だった場合は、そこを埋め立てて造成された土地ということになるので、地中に水分を多く含んでいることから、地盤としては弱くなる傾向にあります。
過去のデータを知りたい場合は、下記サイトが便利です
ジャパンホームシールドの地盤サポートマップ
https://supportmap.j-shield.co.jp/#14,35.6939,139.7918
また、地名にサンズイが入っている地域や水に関連する文字が入っている地域は、水との関連性が歴史としてある地域なので、地盤が弱い傾向にあるとされています。
切土と盛土なら切土の方が地盤が強い傾向にある
土地には、切土と盛土があります。
その名の通り、切土は、土を切って作られた土地。盛土は、土を盛って作られた土地のことを示します。
切土は、もともとあった地面を削って、深いところを表面に出してきて作られている土地なので、比較的安定している土地が多いです。
盛土は、今ある地面に対して、人工的に土を盛って作っているため、締固め次第ではありますが、切土やもともと長い年月によってつくられた土地に比べて比較的弱い傾向にある土地です。
イメージとしては、砂場で土を盛ってるか、土を掘っているかといったところでしょうか。
掘った後に出てくる地面の方が固い思い出があると思います。
そのため、盛土の土地を購入する場合は注意が必要です。造成されてすぐの土地の場合、地盤が締まっていなく、地盤改良が必要になる可能性もあります。
雨降って地固まるということわざがあるように、実際に盛土で作られた土地も、時間(1年~2年)が経てば土地に問題がない限りはそこそこ固くなるそうです。
ただ、売りに出ているものでそこまで期間を開けてから販売しているところは少ないと思いますので、造成されてすぐのものだと思われますので、注意が必要です。
中でも一番注意した方が良いのが、切土と盛土がまたがっている土地です。
片方は固いが、片方は柔らかいとなると、不同沈下が起きてしまう可能性があるため、注意が必要です。
軟弱地盤地域かどうかを確認する
軟弱地盤地域は、地盤が弱い地域のことです。
国や県・市区町村によって、情報が開示されていることが多く、そのエリアは軟弱である可能性が高いとされています。
そのため、将来的に地盤沈下がおきやすくなってしまいます。地盤沈下の中でも不同沈下(片方だけに偏って沈んでしまうこと)が起こってしまうと、ドアや窓が歪んでしまったり、建物に隙間が出来たり、壁にひびが入ったりと建物にとって悪影響が生じてしまいます。
軟弱地盤地域は避けるようにしましょう。
大規模盛土造成地マップで地域を確認する
上の項目でも挙げた盛土ですが、国土交通省が大規模な盛土造成がされた地域は、公表するように指示が出されました。
令和2年3月30日に全国で完了しているので、造成がされていた地域は、各市区町村のホームページから資料を確認することができます。
この資料は指定されているエリアが、ただちに危険であることを示しているわけではないのですが、個人的には盛土は避けておきたいという考え方から、確認しておいた方が良い資料かなと思い、挙げさせていただきました。
地盤が弱いかどうか確認する手段は地盤調査するのみ
家を建てる前に必ず、地盤調査は実施することになるのですが、土地の購入前にはさせてもらえないことが多いです。
本当であれば、土地の購入前に地盤調査が出来れば、地盤が弱いか強いかがわかり、弱かった場合に購入しないということができるのですが、購入前の地盤調査は基本的には断られることが多いです。
理由は、売主が嫌がるからです。
簡単にいうと、売れなくなるからですね。
なので、ここは運みたいなところもあるのですが、上に挙げた項目を調べて意識しておくことで、地盤が弱かったということを少しでも避けることができるかと思います。
結果的に地盤が少し弱かったとしても、今は地盤改良工事をすることで、上に建つ家を守ることができます。そのため、仮に地盤が弱い結果となったとしても心配せず、地盤改良をしっかりして、建築に備えていきましょう。
最後に
いかがでしたでしょうか。
今回は、地盤について紹介していきました。
基本的には、どれも簡単に調べられるものばかりなので、
是非参考にしてみてください。
地盤調査や改良についても、費用感や方法など別の記事であげていきますね。
それではまた。
宅(たく)
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