今回は、私の体験談です。
どうも。
注文住宅研究員のたくです。
今回は実際に経験した、土地探しを始めて3年目、気に入った土地があったので購入しようとしたのですが、キャンセルした話になります。
いろんな人がいるので、こういうこともあるんだという体験談ベースで見てもらえればと思います。
体験談の話をする前に、自分の土地条件から伝えます。
チェック項目 | 回答内容 |
駅から徒歩圏内か | 徒歩15分以内 出来れば平坦がいい。 |
スーパーなどの近くか | 徒歩10分以内に何かしらあるといい。 |
今の職場の近くか | 近くなくていい。これから先ずっと同じ企業でいるかどうかわからないため |
都心へのアクセスは重要か | そこまで重要ではないが、1時間くらいで都心に出れるとよい。 |
両親や実家との距離は近いほうがいいか | どちらでもいい。あえて選択しない。 |
子供の学校から近いほうがいいか | なるべく近いほうがいい。子供の通学中の事故などが心配のため。ただ、近すぎず、適度な距離が良い。 |
日当たりは重要か。 | 重要。南向きの土地か、東向きの土地がいい。 |
建てたい家の大きさはあるか。 | ある。30坪以上がいい。 |
庭や駐車場は欲しいか。 | 欲しい。車2台くらい止めれて、かつバーベキューなどができる程度の庭があると良い。 |
こんな条件で見てたところ、いい土地が紹介されました。
ハウスメーカーから紹介された土地
ハウスメーカーから、紹介された土地の条件は下記です。
駅徒歩9分と10分 二駅利用可
土地の大きさは60坪のため、駐車場も余裕で2台可能性
ほぼ南向き
学校まで大体10分
駅からアップダウンは多少ある。
職場からは遠い。
徒歩5分〜10分圏内に大手スーパー3店あり。
ゴミ捨て場が隣接していない
駅からのアップダウンは少しありますが、それ以外は全て条件に合致していました!しかも価格も予算範囲におさまる予定とのです(紹介されたときはまだ価格が分かりませんでした)。
正直、こんないい土地を紹介してもらえるとはとビックリしたのと同時に、こんないい土地がどうして紹介されたんだという疑念もありました。
聞いてみると、いつも好意にしている不動産屋さんから、これから売りに出そうと思っている新しい土地の情報を先にもらえたそうです。まだOさん(ハウスメーカーの人)にしか話していない段階だとのことでした。
人気の場所のため、公になればすぐに売れてしまうので、先にどうぞといった感じで紹介された土地だそうです。
土地を見る前から、ここで決まるかもなぁと漠然と考えながら実際の土地を見に行きました。
その時に来た土地の資料がこんな感じです。
実際に見てみると、思いはさらに前向きに
実際に土地を見に訪れると、元々駐車場として使っていた土地でした。
土地の資料からはわからなかったのですが、手前側に駐車場に入るための上り坂はありましたが、奥側は真っ平らな状態。2区画として売りに出るので、奥側がいいなと話をしていると、ハウスメーカーの方から、金額の入った最新の資料をいただきました。
すると
手前側 50坪 2000万
奥側 60坪 1900万
手前側は南に道路が面しているので、奥側のほうが安いだろうなとは思っていたのですが、坪数が多いのにも関わらず、金額も安く、なおかつここら辺の地域としては相場の80%前後の単価金額の提示だったのです。
予算もOK!いくつか気になる点はありましたが、前向きな思いが強まりました。
土地を見た結果の資料詳細が下記です。擁壁は気になりますが、条件がぴったりなので詳しく聞いてみました。
相場より安い提示!ドキドキが止まらない
さすがに3年も探していると、なんで相場より安いすぎると、疑問というより不安になってしまいます。
その時に考えられる懸念を聞いてみました。
・安い理由は?→売主が早く売りたいため
・地盤が弱いのか?→長年駐車場として使っているので地盤は安定しています
・盛土の場所なのか?→地形的に切土のはずです
・何か瑕疵があるのか→特にありません
・裏手の擁壁は大丈夫か→2メートル以上のものは、検査済証があるはずです。今回は6メートルなので、検査済証で安心できると思います
なるほど、それなら大丈夫なのか?
不安になりながらも、長年決まってない焦りもあり、前向きに検討しました。
信じて買付証明書を提出
その後も地盤と擁壁の件を何度か確認しました。
大雨の日に行き、擁壁の水抜き穴からしっかり水が出ていることも確認できました。その翌日は晴れていたので、水たまりが残っていないか水はけの具合を確認しにも行きました。
擁壁については、不動産の人からは、不動産購入時に、擁壁の検査済証を一緒に渡しますと言われていました。
よしそれならと思い、買付証明書を提出しました。
その後、ローンの審査中にもやはり擁壁が気になり、何度か土地に行くうちに気付いたのですが、擁壁のブロックがかけているところがいくつかあったのです。
尋ねてみたところ、これに関しては、上の土地の持ち物なので、修繕はこちら側ではできません。修繕を依頼することはできるのですが、直すかどうかは上の住宅の人次第と言われたのです。
こうなってくると、なおさら擁壁の安全性が大事になってきます。
どうやって擁壁が作られているのか、安全性は検査済証によって本当に担保できるのか、不安になってきました。ただ、何度聞いても購入時にしか検査済証が見れないと言われ、、購入前には見せてくれませんでした。
納得して購入するためにも、自分で検査済証を見に行こうと思い立ち、市役所に向かうことにしたのです。(検査済証は役所が発行しているため)
自分で市役所に行って調べてみると
市役所で購入予定の土地の資料を渡し、検査済証を確認してもらうことにしました。
ですが、いくら調べても検査済証は出てきませんでした。
市役所の人いわく、そこの擁壁は、30年前くらいに作られたものということはわかったのですが、どういう施工方法で作られたか分からず、また市に資料が提出されていないため、検査済証が発行されていない状態とのこと。こうなると個人が勝手に作った可能性もあるので、市としてはなんとも言えませんと言われました。
正直、ショックでしたね。渡すと言っていた検査済証がなかったのですから。
ハウスメーカーはともかく、不動産屋はこのことを知らないはずがないので、裏切られたというショックもあり、だから安いのかという納得もしました。
6メートルもある擁壁です。
その下に家を作ったら、擁壁が崩れてきた場合、ひとたまりもありません。
地震や大雨の度にその心配にしていたら、気が気じゃなくなってしまいます。
こうして、その土地はキャンセルすることにしたのです。
幸いなことに、買付証明書は法的拘束力もなく、ローンも審査中だったことから、特に何事もなくキャンセルすることができました。
経験から学ぼう
このことがきっかけで、擁壁のことに調べようと思い、知識をみにつけた感じですね。
なんにしても、知らぬまま購入してしまっていたら、後悔していましたし、購入後に辞める決断をしたとしても違約金がかかってしまうことになってしまいました。
相手はプロです。
なので、頼れるところは頼ったほうがいいと思うのですが、どこまでいっても自分の身は自分で守ったほうがいいということを本当に痛感しました。
補足ですが、市役所の人は付け加えて、ここの地域は軟弱地盤地域に指定されているところですので、地震の際は揺れますし、地盤改良(地盤調査の結果)も必要になる可能性があるので気をつけてくださいね。と言われました。
不動産の人も、地盤的には安心できますと言っていましたが(もしかしたら、こちらと安心の意味が違ったのかもしれませんね。もっと詳しく聞けばよかったです)。軟弱地盤というこ知らなかったのか、それとも隠していたのか、今となってはわかりません。
第三者の意見、特に中立の人の意見は重要なんだなと痛感しましたね。
最後に
いかがでしたでしょうか。
今回は、私の体験談ということもあり、少し長くなってしまいました。
このことがきっかけで、少しでも自分の身は自分で守れるようにと知識をみにつけたのです。
その知識がこれから家を建てる人の役に立てば、幸いです。
それではまた。
宅(たく)
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